大学生の雑記

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線形作用素Tが単射であることとKerT=0が同値であることの証明


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線形作用素T:X\to Y単射であることと\mathrm{Ker}T=0は同値であることを証明します。
➀十分性
T単射であるとする。このとき\psi\ne\phi\Rightarrow T\psi\ne T\phiが成り立つので、T\psi=0となる\psi0のみである。よって\mathrm{Ker}T=0

➁必要性
\mathrm{Ker}T=0であるとする。T\psi=T\phiのときT\psi-T\phi=T(\psi-\phi)=0で、\mathrm{Ker}T=0であるから\psi-\phi=0\Leftrightarrow \psi=\phi。これは単射を意味する。

以上より単射であることと\mathrm{Ker}T=0が同値であることが示された。