大学生の雑記

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地理Bまとめ⑩ - ヨーロッパの農林水産業

EU内の多くの国で遺伝子組み換え作物は栽培されていない。

北欧

氷河のせいでやせ地になっているので農業はあまり行われていない。

スウェーデンフィンランド
林業が盛んで紙・パルプ生産も行われている。

ノルウェー
フィヨルドでサケの養殖
フィヨルドU字谷

デンマーク
畜産業が盛んで特に豚肉の生産量が多い。

デンマーク(とオランダ)の土地生産性はとても高い。

畜産が多いわりに土地使用割合において耕地率が60%ほどもあるのは、家畜を舎飼いしているのと飼料生産をしているから。

西欧

北海のドッガーバンクで漁業が盛ん。タラ、ニシンなどが取れる。

イギリス
牧羊が盛んで、羊毛生産量が「ヨーロッパ内で」1位。

オランダ
デンマークと同じく土地生産性がとても高い。

干拓地で酪農を、海岸砂丘で野菜や花卉の生産(園芸農業)を行っている。

ドイツ
混合農業が盛ん。豚肉、ライ麦の生産が多い。

フランス
地中海沿岸でオリーブ、ブドウ、オレンジなどを育てている。
小麦の生産量がヨーロッパ1位でEUの穀倉と呼ばれている。

パリ盆地にあるケスタにおいて、急斜面の部分でブドウ、緩斜面で小麦を育てている。急斜面は日当たりが良いのでブドウの栽培に適している。

またパリ盆地はブドウ栽培の北限でもある。その北にあるロンドン盆地のケスタではブドウはほとんど作られていない。

南欧

地中海沿岸なのでオリーブ、ブドウ、オレンジ、コルクガシの生産が盛ん。

イタリア北部では沖積平野で稲作を行っている。ここが米の栽培北限の一つでもある。

東欧

西欧と比べて自給的な農業で、農業生産性が低い。

ハンガリーのプスタ(レス)で小麦、トウモロコシ生産。

【高校化学】マイナーな化学反応集

$\require{mhchem}$

フルクトースと$\ce{Ca(OH)_2}$の反応

難溶性の$\ce{C6H12O6・Ca(OH)2・H2O}$ が生成します。フルクトースが存在しているかどうかを確かめたくて方法を探しているときに見つけた反応です。
フルクトースを分離したい時に使えます。

スクロースと$\ce{Fe^3+}$

スクロースと$\ce{Fe^3+}$と水を混合して加熱すると、どこかのタイミングで$\ce{Fe^3+}$の色が消えます。

恐らくスクロース加水分解してグルコースとフルクトースになることで$\ce{Fe^3+}$が還元されて、$\ce{Fe^3+}$→$\ce{Fe^2+}$となるので色が消えたように見えるのだと思います。
(残った$\ce{Fe^2+}$は淡緑色ですが、$\ce{Fe^2+}$の色が薄く無色に見えたから色が消えたように見えたのでしょう。)

この反応はスクロース加水分解のタイミングを知るためくらいにしか使いようがない気がします。

$\ce{Cu^2+}$と濃塩酸、$\ce{Cu^2+}$と$\ce{K4[Fe(CN)_6]}$の反応

$\ce{Cu^2+}$と濃塩酸を反応させると、$\ce{[CuCl4]^2-}$などの$\ce{Cl-}$が配位した黄緑色の錯イオン溶液になります。

$\ce{Cu^2+}$と$\ce{K4[Fe(CN)_6]}$を反応させると、$\ce{Cu2[Fe(CN)_6]}$の赤褐色沈殿が生成します。

いずれの反応も資料集にしっかりと記載されてはいますが、入試に出ることはないでしょう。

$\ce{K4[Fe(CN)_6]}$は$\ce{Fe^3+}$としか反応しないと思っていた方も多いのではないでしょうか。

アセチリド(銀以外)

アセチリドは銀だけじゃなくて銅もあります。銅アセチリドは赤色の沈殿です。

また、アセチリドは右のような形($\ce{R≡C-H}$)であればHが銀や銅に置き換わって生成します。例えば銀フェニルアセチリドなんてものがあり、これには爆発性がありません。アセチリドならなんにでも爆発性があるというわけではないみたいです。

銅、銀があるのなら金もありそうですが、やはり金アセチリドもあるようです。 金銀銅アセチリドはすべて爆発性を持ちます。

反応の話を忘れていました。$\ce{R≡C-H}$のように末端に三重結合がある有機化合物は金銀銅とアセチリドをつくって沈殿してくれるので、末端の三重結合の有無を確認できます。これは構造決定の問題で普通に役に立ちます。

地理Bまとめ② - アフリカの農業

北部、地中海沿岸

ロッコ北部、アルジェリア北部

地中海性気候なのでオリーブ、柑橘類、小麦を栽培。

 

ロッコ南部は乾燥気候なので下の乾燥地域に当てはまる。

乾燥地域

遊牧やオアシス農業 → ナツメヤシ 

ナツメヤシを主食の一つとしている。

ナイル川沿い

かんがい農業で綿花の栽培などをしていて、ラクダ、ヤギ、ヒツジの放牧もしている。


エジプトではサトウキビの栽培も


ナイル川河口 → ナイルデルタ → 稲作

サハラ砂漠の下側、サヘル地帯

もろこし、ミレット(きび、あわ、ひえ)の自給的農業。落花生の栽培も盛ん。


セネガル:落花生


エチオピア:コーヒー豆(原産地)


熱帯地域

キャッサバ、ヤムいも、バナナの自給的農業。

ここのバナナはフルーツ用ではなくあくまで調理用。


ギニア沿岸:ヤムいも、キャッサバ


ガーナ、コートジボワール:カカオ豆(プランテーション農業)


コンゴ、ナイジェリア:油やし


東岸部でサイザル麻、内陸寄りに茶(特にケニア)を栽培。

 

ケニアの高地で茶や花卉を生産、花卉は飛行機で輸出。ケニアだけでなく旧イギリス領は茶の生産量ランキングに多くいる。

 

南アフリカ共和国

ケープタウン(西端)は地中海性気候Csだから果樹栽培をしている。
沿岸部ではサトウキビ栽培。

 

マダガスカル

南東から北西に向かって貿易風が吹き込むので島の東側はAfとなり、西側はBW。

東側で稲作が行われている。

ちなみにマダガスカル語はオーストロネシア語族に属する。

 

 

余談:少しだけだがアフリカでも牛肉は生産されている。

 

 

地理Bまとめ① - ヨーロッパの言語・民族・宗教

〈言語〉

ラテン語族  南部を中心に分布

イタリア語、フランス語、スペイン語ポルトガル語ルーマニア語などが当てはまる。


ルーマニア周辺国はスラブ語族の国が多いが、ルーマニアはラテン人が作った国なのでラテン語族。(Romaniaは「ローマ人の国」の意)

 

ゲルマン語族  北西部を中心に分布

イギリス語、ドイツ語、オランダ語スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語、アイスランド語などが当てはまる。


北欧諸国はだいたいゲルマン語族。ただしフィンランド語はウラル語族

 

スラブ語派  東部を中心に分布

ポーランド語、チェコ語スロバキア語などの東ヨーロッパ諸国の言語

 

ウラル語族

フィンランド語、ハンガリー語

 

公用語

スイスの公用語は、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の四つ。

 

スイス内でドイツ寄りの地域にドイツ語が、フランス寄りの地域にフランス語が、イタリア寄りの地域にイタリア語が分布している。

 

ベルギーの公用語は、オランダ語、フランス語、ドイツ語の三つ。

 

ベルギーの場合言語分布は上下に2分割されており、上(オランダ)側がオランダ語で下(フランス)側がフランス語。ドイツ語はドイツに面している小さな地域にだけ分布。


他にワロン語フラマン語(オランダ語のようなもの)がある。

→フラマン人とワロン人の言語紛争

 

〈民族〉

ラテン系、ゲルマン系、スラブ系に大きく分けられ、基本的に語派と民族の分布は同じ。


周囲を他の民族分布地域に囲まれ、離島のように分布している民族地域のことを指す民族島がある。

ハンガリーのマシャール人、フィンランドのフィン人、ルーマニアルーマニア

 

〈宗教〉

キリスト教が主

ウラル系のハンガリーフィンランドについては、ハンガリーカトリックフィンランドプロテスタント

 

アルバニアボスニアヘルツェゴビナコソボなどヨーロッパ南東部ではイスラム

 

 

 

地理Bまとめ⑦ - ラテンアメリカの農牧業

 

ブラジル南東部、アルゼンチン

 

ブラジル南東部にセラードと呼ばれるサバナ気候の疎林帯

ここからアルゼンチンにかけて肉牛の飼育

 

パンパ(ラプラタ川、ブエノスアイレス周辺)

 

小麦、トウモロコシの栽培と肉牛の放牧を行う混合農業

東側:湿潤パンパ(川に近いほう)で小麦、トウモロコシの栽培、肉牛の飼育

西側:乾燥パンパで羊の放牧

 

ラプラタ川はエスチュアリーなのでわかりやすい。

 

大西洋沿岸部

 

プランテーション農業:サトウキビ、バナナ、コーヒー豆

 

ブラジル東部の突き出ている部分やペルーなどに多い

 

ブラジル高原にはテラローシャ(赤紫色)が分布しており、そこでコーヒー豆の栽培が盛ん。これはテラローシャが水はけの良い土でありコーヒー豆の栽培に適しているから。

 

セルバ

 

アマゾン川流域の熱帯雨林のことを指す

焼畑農業でキャッサバ(南米原産)、豆類を栽培している。

 

中央アンデス

 

標高が

~約2300mまで:熱帯作物を栽培

 

 約2300~約3200m:トウモロコシを栽培

 

 約3200m~約3600m:

イモ類栽培
ジャガイモはアンデス高地原産

 

 約3600m~約4800m:

リャマ、アルパカの放牧
チチカカ湖はこの辺りにある